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  • 執筆者の写真Kamikura-Hideaway

お客様からのラブレター

更新日:2023年3月11日


宿泊されたお客様から、なんとラブレターをいただいてしまいました。 通常、喜びとともに大切にしまっておくものかと思いますが、書かれたご本人の了解を得て、一部ご紹介させていただきます。

(もちろん、お返事は書きました)

・・・・ 先日チェックアウトの際、神倉書斎での一夜がどれほど素晴らしかったということをパッションに乗せて必死に伝えようとしていましたが、その時はあまりの興奮でうまくお伝えできていなかったかと思います(笑)。 ですので、勝手ではありますが自分の興奮について整理したものを、一つのレビューとしてお伝えできたらと思いご連絡をしました。 その前に少しだけ、僕自身のお話をさせてください。 僕が様々な土地を巡った休学期間中、頭の中では一つの疑問を持ち続けていました。 それは「土地への愛着は何から生まれるのか」という、とても抽象的な疑問です。 肩書きを持たない僕がふらりと簡単に訪れることができる土地では、すでに移住者がたくさん住まわれている場所が多く、地域にとって恩恵が確かにある一方、定住率はそこまで高くなく、移住者の出入りに居住者が消費されてしまっている現状もありました。 そんな中で出会った一つの考え方が「トポフィリア」という「場所への愛」を意味するイーフー・トゥアンという学者が示した研究です。それは「空間」と「場所」の違いを示すような内容で、「空間」とはいろいろな人が共通して目の前にしている三次元空間のことで、「場所」とは自身の主観を大きく含んだ認識の仕方。「空間」から「場所」という認識に変わる過程について詳しく述べられています。 例えば、新天地に引っ越しをした時に、初めは馴染みのない「空間」であったものが、その土地での「経験」が重なるにつれて「場所」と認識が変わるような、そのようなイメージです。 そして「空間」から「場所」へと認識が変わるトリガーが、自身がその場でどのような「経験」を重ねたかということのように「土地への愛着」もその「場所」でどれだけ「経験」を重ねるかということのようです。 神倉書斎での一夜は、神倉という土地に前のめりに入り込んでしまいたくなるような、非常に濃密な時間でした。これまで「経験」とは、人との出会いや、場所へのときめきのようなものだと思っていたのですが、神倉書斎では小説という異次元の中、新宮の旅をすることで、その世界の中での「経験」が現実世界に重なり、これまでの自分では感じることができなかった世界の見方をすることができました。 Aさんの気配を感じて、新宮での“研究”に思いを馳せたことで、自身の世界の見方が変わり、旅から帰って京都にいてもその視点が心に残り続けるような強烈な体験…。本当に素晴らしかったです。 またもやパッションに任せた自己中心的なラブレターになってしまいましたが、僕があの時あれほどまでに興奮していたのはそのような理由でした。 神倉書斎さんの今後を、楽しみにしています。 ・・・

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